関西でマルチピッチが楽しめる貴重な岩場・雪彦山の友人登路(5.11b)へ行ってきました。
トポでは4ピッチですが、今回は4ピッチ目(45m)を区切ったため5ピッチでの登攀となりました。結果的にロープの流れからいえばこちらの方が良いような気がしたので結果オーライということで良かったと思います。
さて、いつもの神社前で元気なうちに記念撮影。今回もパートナーはjunjunさんで、フリーのマルチルートでは昨年の東大台ブッシュマンと同じパートナーです。前回は支点構築でヤバい部分があったjunjunさん、今回は反省も含めて完璧にこなしてくれて安心して登ることができました。そして今回はデジタル簡易無線を投入。屈曲したり風が強い場合は意思疎通がロープの感覚でしかできなかったのを解消します。
![OLYMPUS DIGITAL CAMERA](http://koriba.sakura.ne.jp/wp/wp-content/uploads/2018/03/P3120627.jpg)
1ピッチ目のいきなりの核心部分 5.11b です。
出だしからかなり手ごわいのですが3ピン~4ピン目を掛けようとするムーブが難しくフォール。実はこの区間だけで50分かけて「あーでもない、こーでもない」といろんなムーブを試したが未熟な私の技術ではフリーで抜けられずA0通過しちゃいました。でも限界まで取り付けたので後悔はありません。アンダー持ちして右に引っ張り、右手とってマッチというながれと思うのですが難しいのです。
![ピン通り真っすぐではなく、凹角3ピン目あたりから少し右のかぶった方へ進むのが正解だと思う](http://koriba.sakura.ne.jp/wp/wp-content/uploads/2018/03/e8a08db69f01bb05f238a8b82dae474b.jpg)
さて、2ピッチ目はピン間隔こそ長いものの 5.7 程度のなんてことないフェースだったので写真も撮らずにサクッと通過。20mほど直登して樹木のあるちいさなテラスで区切ります。そしてここからが楽しい3ピッチ目 5.10b 区間のはじまり。10b だけど 10c に近いと思います。左上するランぺ沿いに登りあがりだんだんとスタンスホールドとも悪くなっていくバランシーなルートで高度感とあいまって痺れる登攀ができると思います。
ここをアブミで通過するのはルートの面白さ半減以上で勿体ない。
パートナーのjunjunさんも絶対A0なんかしない!と意気込んでナイスクライミング。何度もフォールしましたが支点がしっかりしているフリールートなので大丈夫。最初の宣言通りAOしないでテラスに到着しました。とっても根性あります。
4ピッチ目は、まず右手にのぼりあがってすぐ左上するかんじで 15m ほどで伝統的なビレイステーションがあります。
ここでいったん区切って5ピッチ目を私がリード。ここから三峰山頂まで約30m と結構な高度差がありました。そして最後抜けるところで被り気味のプチ核心があり最後まで緊張感を感じながら登ることができました。おそらく最後は 5.8 ~ 5.9 くらいかな?という印象。
そして、三峰の頭まではコンテですすみ、不行岳を正面に見ながら20mほど懸垂下降。踏み跡に沿って歩いていくと「温故知新 5.10b」というルートの2P目ビレイステーションに設置された懸垂ポイントを使って地蔵岳東稜ノーマルの取り付き付近まで50m懸垂下降です。