去年も計画しながら遠いためなんとなく行かずじまいだった滝川赤井谷。
この沢は基本泳ぎの沢ですが、巻かずにいくと要所要所にクライミング要素もあってとても楽しめる。ガイドブックにはほんみち教の資材置き場から上（不動滝から上）が紹介されているが、今回行った下部廊下のほうが遡行価値は高いのでは？ 短いながらも今回はほぼ巻かずに遡行したのでおそらく２級＋程度だったと思います。
天気予報あるあるで曇り予報でしたが行ってみると快晴、のっけからツイてます。
入渓はお茶屋さん跡から適当に下ったところからでした。下の写真のようにめちゃくちゃ綺麗、水質もエメラルドグリーンっぽいけど文句のつけようがない。反対側の前鬼は大峰ブルーといわれるのに不思議です。なんとなく鈴鹿山系の沢みたいですね。
泳いで奥の６ｍ射瀑に取り付くのです。
我々には「巻き」なんて選択肢にありません。
滝に取り付く前のｙａｓｓｎ＆ｔｓｕ－ｊｉ－。
余裕しゃくしゃくでしたけど、この滝で大苦戦。私も含めて取り付きまくってなんとか滝壺付近から登りあがることができロープを引きます。手前は足がなく登りあがるは人工でもしない限り不可能ッポイ。滝壺付近にはいい足があってじっくり行けばスラブを攻略出来ました。
そしてカッコイイ５Ｍ滝。
手前は浅く砂利で埋まっているものの右岸側はめっちゃ深い、たぶん水深３ｍほど。なんとかバンド帯に乗り込めないかと悪戦苦闘塩たけどフリーでは無理だったのでｙａｓｓｎが人工登攀でなんとか突破。初級女子もいるので後続は左岸を巻くことにした。だけどこの沢での核心の一つ、行かない手はないと思う。
あれやこれやと遡行して明るい大きなスラブ帯へ到着。
この沢の岩質はものすごく滑りやすいため簡単だけど慎重にいかないと「すってんころりと」転げ落ちてしまいますよ。我々はフェルトソール軍団だったけど、アクアステルスとかで挑戦したらどんなフリクションだったんだろう？
これが噂のネコ岩。
水深何メートルあるか分からない大釜をもつ７ｍ滝。
若者は飛び込みまくって楽しんでいたようだけど・・・私はというとライジャケ付けてるくせに深さにビビって飛び込めない。年齢を感じるなぁ～。
直登はどう考えても無理でしょ！右岸から簡単に負けるのでサクッと通過しましょう。
そして、最後に見えてくるのが不動滝１５ｍ。実は大岩壁の奥で２段になっており（下からは一部しか見えない）上段は不叶滝というらしい。
最後の大プールで飛び込んだり泳いだり。存分に遊びつくして沢の〆。短いながらも素晴らしい渓相に出会えてとてもよかった。下山はここから登りあがり林道を使ってお楽さん。日本１００滝の一つ「笹の滝」を最後に見学できる素敵コースでした。
