コンテンツへスキップ

秘境・大杉谷を歩いてきました

連日、最高気温を記録(高知四万十市で40℃越え)したこの時期に日本の秘境と云われる大杉谷に挑もうという正気の沙汰とは思えない登山を敢行してきました。事前に情報を集めてみたところ、目的地の七つ釜滝までは標高差300mほど、距離にして片道7キロと「ハイキングなみじゃねぇ?」と錯覚させるスペック。しかし、気温が余裕で35℃前後に達する可能性があったのと、途中でエスケープ不可、晴れていても気がつけば土砂降り(1年で366日雨が降ると言われている)という所がきになったので、水分補給は全部で7リットル&氷スプレー持参、七つ釜滝に到着していなくても折り返し時間は午後1時を最終ライン、天候に応じ必要なら桃の木山の家に避難。という3点を守ることに決めて決行。

日帰りピストン山行ですが、自宅から約230キロもあるので午前4:00に出発、高速も地道もスイスイで渋滞は一切なかったのですが、高速をおりてからが長かった・・・信号なんかもほとんどない田舎道なのになかなか着かない。最後にダム湖半の道路をクネクネしてようやく到着したときには7:30になっていました。歩く前からあ~疲れた・・・。

宮川第三発電所前 到着したときには車が3台だけ止まっていましたが、うまくこの場所に駐車することが出来ました。この200mほど手前には10台ほど止められる駐車場がありました。トイレは100円のチップ制で手前に登山届けようのポストも設置されています。
宮川第三発電所前
到着したときには車が3台だけ止まっていましたが、うまくこの場所に駐車することが出来ました。この200mほど手前には10台ほど止められる駐車場がありました。トイレは100円のチップ制で手前に登山届けようのポストも設置されています。
大杉谷登山開始  8:00スタート 登山口から油断ならない断崖絶壁が始まります。下まで落ちると余裕で20mはあるかという場所です。命の保障はありません。
大杉谷登山開始  8:00スタート
登山口から油断ならない断崖絶壁が始まります。下まで落ちると余裕で20mはあるかという場所です。命の保障はありません。
鎖付の登山道に入って直ぐの場所 のっけから「すげ~!日本にこんな所があったんだ!」「水の色が違うぅ~」「来てよかった!」など感嘆の言葉しか出てきません。川まである高度もこの景色を見てしまえば吹っ飛びます。そしてこれから見られるだろう絶景にワクワク興奮しながらすすんで行きます。
鎖付の登山道に入って直ぐの場所
のっけから「すげ~!日本にこんな所があったんだ!」「水の色が違うぅ~」「来てよかった!」など感嘆の言葉しか出てきません。川まである高度もこの景色を見てしまえば吹っ飛びます。そしてこれから見られるだろう絶景にワクワク興奮しながらすすんで行きます。
大日嵓吊橋 登山道に入って1つめの吊橋。ところどこと錆びてなんだか頼りない吊橋です。
大日嵓吊橋
登山道に入って1つめの吊橋。ところどこと錆びてなんだか頼りない吊橋です。
能谷吊橋
能谷吊橋
地獄谷吊橋 思いっきりゆれます。酔いそうに気持ち悪い。多人数で渡るのは危険な香りがします。そして先頭を歩いたほうが揺れが少なくて少しはマシな気がします。
地獄谷吊橋
思いっきりゆれます。酔いそうに気持ち悪い。多人数で渡るのは危険な香りがします。そして先頭を歩いたほうが揺れが少なくて少しはマシな気がします。
しし神の森  8:40ごろまだまだ余裕の表情。 桃の木山の家ホームページに記載あったのがこの辺だと思います。苔むして木漏れ日が心地よい。でも思ったよりも暗く、コンデジで撮るとぶれてしまって3回も同じ場所の歩きなおしを奥さんから命じられようやく、ようやく撮れたのがこの1枚。
しし神の森  8:40ごろまだまだ余裕の表情。
桃の木山の家ホームページに記載あったのがこの辺だと思います。苔むして木漏れ日が心地よい。でも思ったよりも暗く、コンデジで撮るとぶれてしまって3回も同じ場所の歩きなおしを奥さんから命じられようやく、ようやく撮れたのがこの1枚。
しし神の森
しし神の森
京良谷出会 9:00到着 昨日から異常な高温で、すでに30℃を越えています(体感)。朝っぱらから水浴びも気持ちはよくわかります。私も泳いで見たいのですがまだ登山も始まったばかりなので指をくわえて通過います。 それと、山ヒルに注意するような情報を沢山見たのですが、晴れ間が続いたせいかどこにもそんな気配もなく、道中の熱中症に気をつければスイスイ行けそうです(しかし後から体温を上回りそうなこの気温が恨めしくなってきました)。
京良谷出会 9:00到着
昨日から異常な高温で、すでに30℃を越えています(体感)。朝っぱらから水浴びも気持ちはよくわかります。私も泳いで見たいのですがまだ登山も始まったばかりなので指をくわえて通過します。
それと、山ヒルに注意するような情報を沢山見たのですが、晴れ間が続いたせいかどこにもそんな気配もなく、道中の熱中症に気をつければスイスイ行けそうです(しかし後から体温を上回りそうなこの気温が恨めしくなってきました)。ちなみにココまではわりと平坦で歩きやすい登山道です。ハイキング道とまでは言いませんが、このあと千尋滝までのアップダウン、千尋滝~シシ淵までの長い道のりに比べると楽なモンです。
日浦杉吊橋 9:20到着 とっても丈夫で揺れません。
日浦杉吊橋 9:20到着
とっても丈夫で揺れません。
千尋滝の一番下、ここから10分ほどで東屋です。
千尋滝の一番下、ここから10分ほどで東屋です。
千尋滝 9:55到着 東屋に到着すると一番いい場所から見えるのです。・・・でも何故かもう一つ迫力に欠けます。途中、登山道から千尋滝が見え出したときには本当に山のてっぺんから水が噴出していると思い、ビックリしました。さすが落差160mとも180mともいわれるだけの事はあると関心です。
千尋滝 9:55到着
東屋に到着すると一番いい場所から見えるのです。・・・でも何故かもう一つ迫力に欠けます。途中、登山道から千尋滝が見え出したときには本当に山のてっぺんから水が噴出していると思い、ビックリしました。さすが落差160mとも180mともいわれるだけの事はあると感心です。
少し深度のあるところでは、ありえないほどエメラルドグリーンに輝いています。厚いし泳ぎたい~!
少し深度のあるところでは、ありえないほどエメラルドグリーンに輝いています。暑いし泳ぎたい~!
千尋滝の東屋をでて約1時間ひたすら歩いてシシ淵に入りました。 右手側に私が歩いていますので少しはスケール感が伝わるかなと思います。ポタポタと上から水が滴っているため滑りやすく、落ちてしまわないようにしっかり鎖をつかんで歩いている・・・ビビリ な私です。
千尋滝の東屋をでて約1時間ひたすら歩いてシシ淵に入りました。
右手側に私が歩いていますので少しはスケール感が伝わるかなと思います。ポタポタと上から水が滴っているため滑りやすく、落ちてしまわないようにしっかり鎖をつかんで歩いている・・・ビビリな私です。
シシ淵 10:50到着 写真で見るよりも奥行きがあります。奥に見えているのはニコニコ滝。
シシ淵 10:50到着
写真で見るよりも奥行きがあります。奥に見えているのはニコニコ滝。
イワタバコ 京良谷出会をすぎてから小さめのイワタバコがちらほら。裏六甲に群生しているイワタバコとくらべて葉っぱがとても小さくて薄緑色なのが印象に残りました。
イワタバコ
京良谷出会をすぎてから小さめのイワタバコがちらほら。裏六甲に群生しているイワタバコとくらべて葉っぱがとても小さくて薄緑色なのが印象に残りました。
名前のないシシ淵の小滝
名前のないシシ淵の小滝だが近くでみれるので大迫力。
ニコニコ滝展望所 11:15到着 シシ淵からの登りは二重の鎖場がありかなりの危険箇所なんだと気を引き締めて進んできました。そしてニコニコ滝という変な名前に似つかわしくない瀑布です。落差は100mほどのようです。
ニコニコ滝展望所 11:15到着
シシ淵からの登りは二重の鎖場がありかなりの危険箇所なんだと気を引き締めて進んできました。そしてニコニコ滝という変な名前に似つかわしくない瀑布です。落差は60mほどのようです。
平等嵓(びょうどうぐら) 11:30到着 一時流出していて2億円かけて付け替えられた平等嵓(びょうどうぐら)吊橋から撮影。この吊橋は結構高さがありますが、新しいだけに安心して渡れます。 しかし平等嵓は大っきすぎ。苦労して撮影しましたが全部写真に入りきらない!
平等嵓(びょうどうぐら) 11:30到着
一時流出していて2億円かけて付け替えられた平等嵓(びょうどうぐら)吊橋から撮影。この吊橋は結構高さがありますが、新しいだけに安心して渡れます。
しかし平等嵓は大っきすぎ。苦労して撮影しましたが全部写真に入りきらない!

平等嵓(びょうどうぐら)を背に記念撮影ポイント

桃の木山の家 11:50分到着 事前にホームページで見た「山の家」です。この大きさの山の家があるということは途中の登山道も「楽勝でそれなりに行けんじゃねぇ?」と錯覚させるほど立派な建物です。 今回は泊まるわけではないのが残念。看板娘さんから水分補給にペットボトルと手拭いを購入して通過します。それにしてもココへの物資はどうやって運んでいるのでしょうか?とても気になります。
桃の木山の家 11:50分到着
事前にホームページで見た「山の家」です。この大きさの山の家があるということは途中の登山道も「楽勝でそれなりに行けんじゃねぇ?」と錯覚させるほど立派な建物です。今回は泊まるわけではないのが残念。看板娘さんから水分補給にペットボトルと手拭いを購入して通過します。それにしてもココへの物資はどうやって運んでいるのでしょうか?とても気になります。そしてこの山の家の近くでヤマカガシ2匹と遭遇、相手から逃げていってくれましたが、ちょいビビリました。
七つ釜滝の一番下 桃の木山の家から700m切り立った道をエッコラエッコラとやってきました。途中にはトンでもなく大きな、ビル1個丸ごとみたいな巨岩が谷筋をゴロゴロころがっています。誤って落ちたりしたら間違いなく助からないだろうな?という感じですが、この七つ釜滝最下段の滝壺をみたとたんに、そんなことも頭から吹き飛ぶくらい感動です。
七つ釜滝の一番下
桃の木山の家から700m切り立った道をエッコラエッコラとやってきました。途中にはトンでもなく大きな、ビル1個丸ごとみたいな巨岩が谷筋をゴロゴロころがっています。誤って落ちたりしたら間違いなく助からないだろうな?という感じですが、この七つ釜滝最下段の滝壺をみたとたんに、そんなことも頭から吹き飛ぶくらい感動です。
七つ釜滝 12:10到着 本日の目的地。この滝を見るために大杉谷にやってきたといってもイイくらい。やはり、日本の滝百選に選ばれるだけあって非常にスケールが大きい。たぶん滝十選とかでも余裕で選ばれるくらい格が違います。でも写真ではスケール感が失われてしまうのが残念。こればっかりはこの場に来てみないとわからないと思います。
七つ釜滝 12:10到着
本日の目的地。この滝を見るために大杉谷にやってきたといってもイイくらい。やはり、日本の滝百選に選ばれるだけあって非常にスケールが大きい。たぶん滝十選とかでも余裕で選ばれるくらい格が違います。でも写真ではスケール感が失われてしまうのが残念。こればっかりはこの場に来てみないとわからないと思います。

20130811OosugiDani

今回の大杉谷は急峻な谷筋をいくためGPS衛生のロストがかなり発生しました。いつものユピテルASG1でトラック取得しましたが、ロストした部分は「轍」で成型しています。

それと七つ釜滝にお昼過ぎに到着しましたが、時間のこともあり10分ほどいただけですぐに折り返し開始。同じ道なので写真はありませんが登山口に到着したのは、ちょうど午後4:30でした。全行程8時間30分で完了です。いっしょに行った奥さんから後で「どこがハイキングコース?」と問い詰められました。秘境といわれる絶景をこの目で見た私にとってはどこ吹く風といったところで、もう秋の山行をあれこれと考えだしています。