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温故知新 5.10b 7ピッチ(敗退)

表題の通り結果からいいますと撤退なわけです。
というもの天気予報に騙されてしまい・・・晴れ予報が現地について装備付けているとパラパラと小雨が降りだしました。それでも天気は良くなってくるだろうと信じてそのまま突撃。対面を登っていた顔見知りのクライマーもラッペルしてくる状況です。ちょっと粘って好転を待ったもののこれ以上は無理だね、という判断で敗退決定。マルチで初めての敗退となりました。

さてさて、下の写真は朝イチでまだ調子乗っている二人、この後の展開も知らずに馬鹿です。
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ヌルヌルの行不沢をちょこっと遡り、温故知新 5.10b 取り付きの下部スラブに到着。
さっそく最終装備して登り始めます。
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1P目は相方のjunjunさん。
こないだから「1P目は私が行く」と息巻いていました。その言葉通り躊躇なくトップを行きます。かなり気持ち悪いスラブで結構右往左往しながらでしたが無時に支点到着。私はフォローなんで気軽に登りますがやっぱりムーブが微妙な感じでした。リードなら緊張するかも?と思いながらもさっさと支点到着します。
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2P目にはいってなんとなく本格的に雲行きが怪しい・・・。
それでも行きます。なぜかと言うとトポに各ピッチラッペルステーション設置とあるので何時でも撤退できる安心感があります。2P目は不安定な岩場をノープロテクションで登って樹林帯を踏み跡に従いNo3チムニーへ。

取り敢えずは立ち木で終了点を作ってjunjunにも上がってもらい3P目とりつきを探りました。
トポではNo3チムニー左フェースを登るとあるが、雨のせいか全面濡れ濡れで登れたものではない。junjunがカンテ沿いに錆びたピトンを見つけて、さらに10mほど登ったところに「ピッカピカ」のペツルを発見。安心したのも束の間・・・ちょっと登れそうにないね、という意見で一致してここで撤退(敗退)することにしました。
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お向かいでも3人パーティがにぎやかに懸垂下降で撤退中。
我々も事故ないよう細心の注意を払って2ピッチ分懸垂下降します。足場も濡れておりいつもよりミスないように何度も確認しながらラッペルして取り付きに向かいました。
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そして本日最大の核心、行不沢の下降。
1ミスで大事故です。懸垂下降するほどでもないし、倒木もあってロープは出しましたがうまく捌けない。かなり時間をかけてなんとかお隣、東稜取り付きにたどり着きホッと一息。次回こそはいいコンディションの時に再挑戦したいと思います。
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